爺ちゃんと婆ちゃんが訪ねてきた。
高速のサービスエリアで買ったという鰻と蟹と漬け物がお土産。
フォークで刺してぱくぱく食べていると、
二人が嬉しそうに見ている。
自分ばかりが食べて、
取り皿も箸も出していなかったことに気がつく。
そして「うなっち」と「ほぼカニ」だってことも改めて意識する。
「本物だったらあんなに安いわけがないだろう」と爺ちゃん。
「おいしいんだからいいんだよ」と婆ちゃん。
二人がころころ笑う。
笑う。
スギヨとカネテツ、万歳。
これは夢なんだよなあと思いながら、
夢を見ていた。