修理

修理に出していたビデオカメラが戻ってきた。
部品の在庫がないので、修理不可能。
1996年製のアナログな代物ではあるけれど、15年で力尽きるのはあまりに不憫。
電気製品の修理というのは、要するに単なる部品交換だから、本体の製造が終了し、部品の製造も
終了し、そして部品の在庫が尽きると、すべてが終了。
問題はこのサイクルがとにかく短すぎること。
もっとも、修理の考え方にも問題は含まれる。


小学生の頃、おもちゃの病院に、壊れてしまったプラレールを持っていった。
交換部品などあるわけもなく、金属片を適当な大きさに切って曲げて加工した部品を取り付けて、
一晩入院したプラレールは無事退院してきた。
治してくれたおじさんにお礼を言ったっけ。
あれは、ほんとうに修理をしてもらった、という気がした。


物とのつきあい方がどんどん変わってくる。
どんなつきあい方ができる物と生活をしていくか、選択の問題でもある。