エンディングノート ー リビング・ウィル

私は、私の傷病が不治であり、且つ死が迫っている場合に備えて、私の家族、縁 者ならびに私の
医療に携わっている方々に次の要望を宣言いたします。
この宣言書は、私の精神が健全な状態にある時に書いたものであります。
従って私の精神が健全な状態にある時に私自身が破棄するか、又は撤回する旨の 文書を作成しない
限り有効であります。


①私の傷病が、現在の医学では不治の状態であり、既に死が迫っていると診断された場合には
ただ単にに死期を引き延ばすためだけの延命措置は一切お断りいたします。

②ただしこの場合、私の苦痛を和らげるためには、麻薬などの適切な使用により充分な緩和医療を行ってください。

③私が回復不能遷延性意識障害(持続的植物状態)に陥った時は生命維持措置をとりやめて下さい。


以上、私の宣言による要望を忠実に果たしてくださった方々に深く感謝申し上げる とともに、
その方々が私の要望に従って下さった行為一切の責任は私自身にあることを附記いたします。



①私の病気が回復困難な状態と診断され、重度の認知症意識障害などが持続する場合には、尊厳死
協会のリビング・ウィルに従って延命治療(人工呼吸、心マッサージなど)はお断りします。また、以下の
具体的要望を取り入れた対応をお願いします。
②私の病気が回復不能の状態と診断されても、痛みが強いと判断された場合には鎮痛処置を充分に
行ってください。息苦しさが強い(低酸素血症)場合には酸素を投与してください。その他、苦痛を和らげる
処置は継続してください。
③食事も水分も摂れない場合には、静脈への輸液(点滴)を行ってください。ただし、胃カテーテル
挿入、胃瘻の手術などは行わないでください。
意識障害が1ヶ月以上続き、回復の見込みがない病状と診断された場合には、輸液を中止して
ください。


以上の処置によって私の命が短くなっても、その責任はすべて私自身にあります。